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池上本門寺・お会式

長栄山本門寺こと池上本門寺は、日蓮宗の大本山。鎌倉時代に日蓮宗を大成した日蓮上人が、武蔵国池上にある鎌倉幕府の御家人、池上宗仲の館(やかた)で亡くなった後、池上宗仲が7万坪の敷地を寄贈したことに始まります。 太平洋戦争による空襲で多くの建物を焼失しましたが、それでも江戸時代から残る建造物や文化財が多くあり、また静寂な雰囲気に包まれた寺は23区内でも有数の、都会の喧騒から離れたオアシスといえるでしょう。 上写真の五重塔は1607(慶長12)年築で国重要文化財。桃山期の特徴を残す五重塔としては現存で唯一。初層のみを和様とし、二層以上を唐様としているのが特徴です。 また、松涛園(しょうとうえん)は小堀遠州の作庭による日本庭園で、大名庭園にも大きな影響を与えました。ちなみに、西郷隆盛と勝海舟が江戸城明渡しの会見をした場所でもあります。

 

 

池上本門寺のお会式

全国各地で日蓮聖人がお亡くなりになられた10月13日を中心にお会式(おえしき)が営まれていますが、御入滅の霊跡である池上本門寺のお会式がもっとも盛大に行われています。

 

12日午前10時から宗祖御更衣法要が営まれ、聖人の御衣を夏物から冬物の御衣にあらためます。午後2時からの宗祖報恩御逮夜法要には全国から集まった大勢の参詣者や団参で大堂が埋め尽くされます。 また午後7時頃より、池上徳持会舘から本門寺までの約2キロにわたって百数十講中、総勢約三千人もの万灯練り行列が池上の町を練り歩き、深夜にいたるまで賑やかな一日となります。
13日午前8時、臨滅度時法要では聖人入滅時に六老僧日昭聖人が打たれた臨滅度時の鐘にならい山主の手により静かにそして重く鐘が打ち鳴らされます。